「上平寺戦国浪漫の夕べ」参加報告 
2003年10月4日(土)開催


 地元・伊吹町上平寺地区の方々の尽力で綺麗に草刈りされた京極氏・上平寺館の林の一画に、佐々木京極家の紋・四つ目結いが染め抜かれた天幕を使って特設会場が設けられ、小和田哲男氏(静岡大学教授)の講演(テーマ:京極・浅井と北近江の戦国史)が14時30分から始まった。
 聴講者は他府県からの参加者を含め約200〜300人、それぞれが思い思いに丸太で作られた椅子に腰掛け、京極氏の庭園を横目で眺めながらの聴講である。
こうした野外での講演会には初めて参加で、当初心配した日中の日射しは、適当に間引かれた杉林に遮られ、開放的な上、初秋を告げる落ち葉がハラリ、ハラリと風情満点。
講演する小和田哲男氏


 小和田氏の講演は、あの独特の言い回しと、一般の人にも分かりやすい解説入りで約1.5時間、途中から日が陰り多少の肌寒さは覚えたが、小和田氏の講演は時間の経過を忘れさせた。
 16時からは「ふるさとの城を知る・活かす・守る」といったテーマで座談会が行われ、木戸氏(滋賀県文化財保護協会)の絶妙の話題振りの司会のもと、近江6町の代表者から、"行政には頼らず、自らが地元の歴史遺産を守りながら町おこし,村おこしを進めていこう" という熱き想いが語られ、心を揺すぶられた。
また、中井氏(米原町教育委員会)がコーディネータとして、各町村にある城の魅力を城郭研究家の立場から解説され、会場の聴衆の好奇心をくすぐる巧みなコメントが印象的だった。(^^)
座談会風景

 最後に司会の木戸氏から「みんなで山城へ行ってみて、その城の歴史や縄張りをみんなで考えてみよう、それがお城廻りの楽しさだ」と締めくくりをされたことに共感を覚えたのは私だけではなかったと思う。

 第2部として京極軍団出陣太鼓や舞楽、あるいはコカリナ・コンサートが催され、お祭り気分の中、夕暮れの会場に備え付けられた紙灯籠に一斉に火がつけられた。
こうした幻想的な雰囲気の中で、E-mail あるいはWeb掲示板を通じて知り合った人たちと、楽しい歓談もでき、たいへん楽しい一日だった。

灯籠によって浮かび上がった庭園

座談会「ふるさとの城を知る・活かす・守る」の出席者
左から
  司会:木戸雅寿氏(滋賀県文化財保護協会)
  コメンテーター:中井均氏(米原町教育委員会)
  泉峰 一氏(米原町番場区)・・・・・鎌刃城
  石田英雄氏(山東町梓河内)・・・・・八講師城
  藤原新祐氏(甲良町勝楽寺区)・・・勝楽寺城
  桑原一郎氏(新旭町安井川区)・・・清水山城
  谷口 康氏(伊吹町上平寺区)・・・・上平寺館
  大橋 守氏(伊吹町弥高区)・・・・・・弥高寺

関連リンク:伊吹診療所HP(健康・福祉の町づくり) 京極氏庭園とイベント

2003年10月5日作成  文責:箕浦




近江の城郭