彦根城の見所ガイド 〜石垣〜
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 彦根城の石垣は溶結凝灰岩の一種で滋賀県の湖東で多く算出する“湖東流紋岩”が使われ、石垣の積み方や石垣の使われ方が多様で、彦根城の特徴のひとつでもあります。
彦根城天守閣


天秤櫓の石垣
 天秤櫓の石垣は、廊下橋を境にして東側(向かって右手)と西側(左手)では石垣の積み方が異なります。

 東側の積み方は、自然石をそのまま用いる「野面積み」で、西側は石と石の接合面(合端)を加工して積み上げる「打ち込みハギ」といわれる積み方がされています。

 野面積みは、彦根城が天下普請で築城された際、越前衆が積んだという伝承があり、打ち込みハギは嘉永7年(1854)の修理の際に積み直しされたものです。
天秤櫓
打ち込みハギ
野面積み


 また、打ち込みハギの石垣は石を下方に落とし込むように積まれており、「落とし積み」の手法がとられています。一方、野面積みの石垣は胴長な石を用い、短径面を前面に出す積み方で、「牛蒡積み」の手法が用いられています。


落とし積み
打ち込みハギや切り込みハギの石垣で用いられ、石を落とし込むような積み方
落とし積み
牛蒡積み
野面積みの一種で、胴長な石を用い、短径面を前面に出す積み方
牛蒡積み

内堀の石垣
 彦根城の中核部である山崎曲輪から始まって大手門〜表門〜黒門間の内堀に面した石垣では、土塁と石垣を併用した「半土居式石垣」や「総石垣」を観ることが出来ます。

 「半土居式石垣」とは、石垣の上に土塁を盛ったり、土塁の上に石垣を築いたものの総称で、石垣の上に土塁を盛ったものを「腰巻き石垣」といい、土塁の上に石垣を築いたもの「鉢巻石垣」といいます。

 彦根城の内堀でこうした半土居式石垣が用いられている理由として、この辺りは地盤が弱かったためとされています(土塁を使うことで総重量を少なくする、あるいはこうした構造にすることで底面積を大きくする)。

 腰巻き石垣は関東及び東北の城郭に多く見られますが、近畿以西に築かれた城でも使われています。
腰巻き石垣
腰巻き石垣


鉢巻石垣と腰巻き石垣の併用
鉢巻石垣と腰巻き石垣の併用


総石垣
総石垣
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