平成14年度 鎌刃城現地説明会
開催日時:2002年10月27日(土)午後1時00分〜3時00分
現地説明:米原町教育委員会 中井均氏

参加者  :約150名

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現地説明会の内容

・城道横の高さ約3mの石垣について
 ちょうど石垣中央部に比較的大きな石が縦に6個積まれている。これは石垣を積む際に工事の区域を区別するために積まれた可能性がある。
この石垣は3〜4mの高さで主曲輪の北面40mにわたって築かれている。南面でも同じような石垣が築かれている。
北面の石垣部分を発掘する際に取り除いた石は、現在積まれている石よりも大きかった。この石は石垣上方から崩れたものと考えられる。普通は下に大きな石を使い、上になるほど小さな石としていくものだが、ここでは石垣の上の方(天場)に大きな石が使われていたようだ。
 石垣は3〜4m積んだ後、1.8mずらして2.5mの石垣と、2段に積まれている。こうした積み方をセットバックと称しているが、主曲輪の周囲4面とも同様である。

・城道について
 新たに主曲輪北面では2本の城道が発見された。1本は主曲輪の北面に沿って造られており、もう1本はスイッチバック(「く」の字)して犬走りに入り、虎口の石段へと続いている。
こうした1.8m幅の道が無数にあったようだ。

・鎌刃城の改修年代について
 発掘された遺物は16世紀後半のもので、この城が改修されたのは1559〜1570年ではないかと考えられる。
1559年は六角氏に属していた堀氏が浅井氏の家臣となった年で、1570年(元亀元年)は姉川の合戦のあった年であり、このことから鎌刃城は浅井氏によって改修されたと考えている。


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文責:箕浦 2002.11.7



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