平成12年度特別史跡安土城跡 発掘調査現地説明会
開催日:2000年11月5日(日)

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伝前田利家邸跡の発掘調査
 伝前田邸の南面を形成する石垣は、羽柴邸の南面石垣と共に安土城大手道に面した正面の高石垣を形成していた。

調査結果
・調査区の西端部で大手道東側の側溝と、この溝の東壁部分で石垣の隅角石が発見された。
この隅角石は伝前田邸の南面にあって上下二段に築かれた石垣のうち上段石垣の南西隅の基底石と考えられ、ここに少なくとも6m以上の高石垣が存在していたことが確実となった。 


発見された隅角石

・伝前田邸のこの部分が、大手道を挟んで西側にある羽柴邸の南面石垣よりほぼ5m南に位置していることから、ここには隅櫓のような防御施設があったと孝えられる。


天主穴蔵の調査 

 天主穴蔵では、昭和15年の調査時に検出されていながら、その後に堆積した土砂で埋没した礎石と床面の検出を全面で行われた。

調査結果
・昭和17年度の報告書に記載された漆喰タタキが全面にわたって再確認された。
しかし床面のレベルは均一ではなく、凹凸が非常に激しい部分がありヽ漆喰タタキが存在しない部分もあることが判明。
これは報告書の記載漏れなのか、その後の撹乱によるものなのか、あるいは炎上時に落下してきた部材によって出来たものなのかについては、現時点では判断できず。


天主穴蔵の床面

・礎石は昭和15年に検出されたものすべてを確認。
礎石列の軸線からややずれた位置に、これらの礎石よりも一回り以上小さい礎石と、その抜穴と思われる遺構がが新たに数基検出された。これらは穴蔵内の床を支えるための束柱礎石とも考えられます。


◆前田利家邸の石垣は2001年3月を目処に復原されるとのこと。

上記要旨の一部は現地説明会資料の抜粋



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